今後開催予定の企画展

ムーミンマグ マニア

2026年9月25日~2027年9月19日

「ムーミンマグ マニア」展は、フィンランドを代表するアイテムであり、コレクターズアイテムとしても人気のムーミンマグに焦点を当て、コレクター哲学、社会学、文化史といった観点からムーミンマグを掘り下げます。その人気の背景にあるもの、現代社会におけるライフスタイルや日常生活の中で、どんなマグが好まれ、高価なコレクターズアイテムとなっているのかを探っていきます。

ムーミンマグはフィンランドらしさを象徴するアイテムとなっています。またフィンランド人にとって自らの人生や大切な思い出と結びつき、郷愁を誘うものでもあります。ムーミンマグには、ムーミンたちのライフスタイル、人道的価値観、寛容性、温かみ、人生を楽しむ、といった彼らの世界観が象徴され、その世界観を共有したい、というコレクターの思いが反映されている、ともいえるでしょう。ムーミンマグとそのコレクションの背景には、マグを収集し、それについて語り合い、それを飾って見てもらいたい、という志をともにするコレクターたちの価値観がありそうです。

トーベ・ヤンソン (1914–2001) は最初のムーミンマグを自身でデザインし、1950年代に弟のラルス・ヤンソンとともにムーミンキャラクターの著作権保護のために、ムーミンキャラクターズ社を創立しています。ムーミンマグが今の形となって生産が始まったのは1990年代のことで、その形はカイ・フランクがデザインしたアラビア社のTeema(テーマ)マグが基になっています。